2014年3月11日 (仮訳)ハワイのハレアカラ国立公園において、固有種のオーヘロに感染する新種Exobasidium darwinii Piątek, M., Lutz, M. & Welton, P., 2012. Exobasidium darwinii, a new Hawaiian species infecting endemic Vaccinium reticulatum in Haleakala National Park. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-011-0751-4 [Accessed March 11, 2014]. 【R3-00491】2014/03/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ハワイのマウイ島において固有種のオーヘロ (Vaccinium reticulatum) に感染していた菌を、Exobasidium darwiniiとして新種記載した。 本種は従来、Exobasidium vacciniiとして認識されてきたが、本属菌の宿主特異性の高さから別種であることが疑われ、検討が行われた。 本種は宿主に天狗巣病の症状を起こし、幼葉を鮮やかな赤色に変色させたが、このような症状を起こす本属菌は稀であった。 USA, Hawaii, Maui, north facing slopes of Haleakala, near Hosmers Grove (新種) Exobasidium darwinii M. Piątek & M. Lutz 語源…進化論の提唱者、Charles Darwinに献名 【よく似た種との区別】 Exobasidium inconspicuum スノキ属植物を宿主とする LSUおよびITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりVaccinium reticulatumではなくウスノキを宿主とする 本種と異なり宿主に天狗巣症状を起こさない LSUおよびITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Exobasidium rostrupii スノキ属植物を宿主とする LSUおよびITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりVaccinium reticulatumではなくツルコケモモを宿主とする 本種と異なり宿主に天狗巣症状を起こさない LSUおよびITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Exobasidium arescens スノキ属植物を宿主とする LSUおよびITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりVaccinium reticulatumではなくセイヨウスノキを宿主とする 本種と異なり宿主に天狗巣症状を起こさない LSUおよびITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Exobasidium pachysporum スノキ属植物を宿主とする LSUおよびITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりVaccinium reticulatumではなくクロマメノキを宿主とする 本種と異なり宿主に天狗巣症状を起こさない LSUおよびITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Exobasidium bisporum ツツジ科植物を宿主とする LSUおよびITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりVaccinium reticulatumではなくハナヒリノキを宿主とする 本種と異なり宿主に天狗巣症状を起こさない LSUおよびITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Exobasidium parvifolii 本種と異なりハワイではなく北米に分布する 本種と異なり宿主に天狗巣ではなく棍棒形の突起を持つゴールを生じる Exobasidium uvae-ursi 宿主に天狗巣症状を起こす 本種と異なりハワイではなくヨーロッパおよび北米に分布する 本種と異なりVaccinium reticulatumではなくクマコケモモを宿主とする 本種より担子胞子の幅が広い Exobasidium disterigmaticola 宿主に天狗巣症状を起こす 本種と異なりハワイではなくコスタリカに分布する 本種と異なりVaccinium reticulatumではなくDisterigma humboldtiiを宿主とする 本種より分生子のサイズがずっと大きい Exobasidium nobeyamense 宿主に天狗巣症状を起こす 本種と異なりハワイではなく日本に分布する 本種と異なりVaccinium reticulatumではなくトウゴクミツバツツジを宿主とする 本種と担子胞子のサイズの範囲が重なるが異なる LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Exobasidium pentasporium 宿主に天狗巣症状を起こす 本種と異なりハワイではなく日本に分布する 本種と異なりVaccinium reticulatumではなくヤマツツジおよびモチツツジを宿主とする 本種より担子胞子の幅が広い(可能性がある) LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Exobasidium vaccinii スノキ属植物を宿主とする 本種と異なりVaccinium reticulatumではなくコケモモを宿主とする 本種と異なり宿主に天狗巣症状を起こさない LSUおよびITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される